| # | 変更点 | 反映箇所 |
|---|---|---|
| 1 | 5/21ミーティングで「通しトーク本文は大幅修正なし」と確認。本v2は 図解資料との紐付けポイント と スタッフ向けメッセージ を追記 | 末尾/STEP 8前文 |
| 2 | 中学生・高校生のお子さまへのお声がけは、親御さまへの説明を主軸に(v1で明記済の方針を再確認) | 該当STEP |
| 3 | 図解資料の紐付けは、寳谷先生・委員長先生からカテゴリ別1〜2枚ずつ受領後に確定 | 末尾 |
原文は
矯正通しトーク.md(v1)です。本書は v1 を上書きせず、別ファイルとして残しています。
「患者振り分けリスト」でBパターン(矯正治療候補)と判定された患者さま。
担当・所要時間・使用ツール・全体構造(8ステップ)・大前提・NGトーク・先生にご確認いただきたい項目は、別資料「⑦通しトーク補足」に共通項目としてまとめています。
対面ミーティングで寳谷先生とお話した内容の一部を、本スクリプトの設計に反映しています。
「○○さん、本日はお時間いただきありがとうございます。
実は、これまで定期的にお越しいただいている中で、私たちの方から1つお伝えしておきたいことがありまして、本日お時間をいただきました。
ご自身では、歯並びや噛み合わせ、どのあたりが気になっていらっしゃいますか?
(患者さまのお話を伺う)
なるほど。ありがとうございます。 では、客観的にお口の状態を見させてください。 こちらが先ほど撮影した写真とレントゲンです。
(画面を指しながら)
矯正治療というと、すごく特別なもののように感じられるかもしれません。 でも、診断としては大きく4つのパターンに分けられるんです。
①出っ歯:唇から前歯が出ている状態 ②受け口:下の歯が上の歯より前に出ている状態 ③開咬:前から見たときに前歯が噛み合わない・届かない状態 ④叢生(そうせい):歯並びがガタガタ・デコボコしている状態
○○さんの場合は、こちらの○○の状態が見られます。
ご自身では『そんなに気にならないかな』と思われるかもしれません。 毎日鏡で見ているお顔なので、慣れてしまっているのが普通です。
ただ、客観的に見ると、歯並びが整っていない部分があると、お口の中だけではなく、いろいろなところに影響が出てくるんです」
「歯並び・噛み合わせを整える方法は、大きく分けて4つの選択肢があります。
①そのまま矯正をしない(経過観察) ②ワイヤー矯正 ③マウスピース矯正(インビザライン等) ④部分矯正(気になる部分だけ)
大前提として、矯正治療は基本的に保険適用外(自費)です。 ※顎変形症や先天性疾患の一部の例外は保険でできるケースもあるのですが、一般的には自費治療になります。
今日のお話の進め方なんですが、まずは『矯正をするかしないか』を考えていただいて、その上で『するなら、どの方法が向いているか』は精密検査をしてから決める、という流れがいいかなと思っています。
いきなり『じゃあワイヤーかマウスピースか選んでください』と言われても、判断材料がなさすぎますよね。
なので、フラットに4つの選択肢それぞれをご説明させてください」
「①矯正をしないという選択肢、これも一つの選び方です。
ただ、放置することで起きうる変化もあるので、知っておいていただきたいんです。
大きく5つあります。
・噛み合わせの偏りで、一部の歯への負担が大きくなります →歯ぎしり・食いしばりの影響を強く受けやすくなります ・歯が重なっている部分は清掃が難しいので、虫歯・歯周病のリスクが上がる傾向があります →歯周病で歯を失うリスクが高くなる ・将来的に歯を失った時、ブリッジ・インプラントの土台確保が難しくなる場合があります ・顎関節への負担が出る方もいらっしゃいます(顎関節症・頭痛・肩こりへの関連が指摘されています) ・発音・発声に影響することもあります(楽器と同じで、形が変わると音も変わります)
あと、これは患者さまご本人の感じ方に関わる話ですが、歯並びがコンプレックスで笑顔に自信が持てない、という声もよく聞きます。
全員に必ずこうなる、というわけではありません。
ただ、軽度の歯並びの乱れって、本当はもっと進んでいることが多いんです。 軽く見えても、5年・10年と経ったときに、想像以上に悪化していることがある。
『今のまま50代・60代を迎えたとき、どうなっていそうか』を一度想像していただくと、矯正という選択肢の意味が見えてくるかなと思います。
私たちが『矯正という選択肢があります』とお伝えするのは、押し売りしたいからではなくて、選択肢があることを知っていただくのが、歯科医師としての社会的義務だと考えているからなんです」
「②ワイヤー矯正は、いわゆる『歯にブラケットを付けて、ワイヤーで動かす』伝統的な方法です。
メリットは、
・歴史が長く、症例実績が豊富です ・複雑な歯の動きにも対応しやすい ・抜歯が必要なケースや重度の不正咬合にも適応できる ・装置の付け外しを患者さまに任せないので、計画通りに進みやすい
一方、デメリットも正直にお伝えします。
・装置が目立ちます(裏側矯正・ハーフリンガルという見えにくい選択肢もあります) ・食事の制限があります(粘着性のあるもの・硬いもの) ・歯磨きがしにくく、虫歯・歯周病のリスクが少し上がります ・装着して最初の1〜2週間は違和感や口内炎ができやすい時期があります
期間の目安は1.5〜3年(症例によります)。 通院は月1回程度の調整が必要になります。
接客業や営業職の方など、見た目を特に気にされる方は、裏側矯正という選択肢もあるので、後ほど精密検査の段階でご相談しましょう」
「③マウスピース矯正は、透明なマウスピースを2週間ごとに交換しながら歯を動かす方法です。 『インビザライン』という商品名を聞かれたことがあるかもしれません。
メリットは、
・装着していてもほとんど目立たない ・取り外しができるので、食事・歯磨きが普段通りにできる ・金属アレルギーの方も安心 ・装置による口内炎ができにくい
一方、デメリットも大事なところです。
・1日20〜22時間の装着が必須です(装着時間を守れないと、計画通りに動きません) ・複雑な動きが必要な症例には適応外のケースもあります ・自己管理が前提(外したまま戻すのを忘れる方は、計画が遅れていきます) ・装置の紛失リスクがある
期間の目安は1〜3年(症例・装着時間の遵守度合いによります)。 通院は1〜2ヶ月に1回程度です。
注意していただきたいのが、『マウスピース矯正は楽』というイメージがあるんですが、実際はワイヤーよりもご自身の意志の強さが問われる治療なんです。
装着時間を守る意志が弱い方には、思い切ってワイヤーをおすすめすることもあります。 ご自身の生活スタイルと、自己管理に対する向き合い方で、向き不向きが分かれるんです」
「④部分矯正は、気になる部分だけを動かす方法です。 例えば、前歯の重なり1〜2本だけ整えたい、という場合に選択肢に入ります。
メリットは、
・期間が短い(半年〜1年程度) ・費用が全体矯正より抑えられる ・装置の負担が少ない
デメリットは、
・適応できる症例が限られます(噛み合わせ全体の問題には対応できません) ・部分的に整えることで、他の場所のバランスが崩れる場合もあります ・将来、残りの部分も気になって全体矯正に切り替える方もいらっしゃる
部分矯正で解決できるかどうかは、精密検査をしてみないと判断が難しい部分もあります。
『安いから部分矯正で』という選び方はおすすめしません。後で全体矯正に切り替えると、結局トータルでは費用がかさんでしまうケースが多いからです。
適応できるかどうか、まず精密検査で確認するところから始めるのが安全です」
「気になる費用と期間ですが、当院での目安はこちらです。
(※先生の実際の料金体系に合わせて調整)
・ワイヤー矯正:○○万円〜○○万円/期間 1.5〜3年 ・マウスピース矯正:○○万円〜○○万円/期間 1〜3年 ・部分矯正:○○万円〜○○万円/期間 半年〜1年
別途、精密検査費・装置調整費・保定装置費がかかる場合があります。
一見すると大きな金額に感じられるかもしれません。
ただ、矯正は『今後40年・50年と過ごす歯並び』に対する投資です。
・他の歯を守れる ・噛み合わせの偏りによる将来のトラブルを減らせる ・笑顔に自信が持てる ・歯周病で歯を失うリスクを減らせる
こうしたものを長い目で見ると、年単位で割ったときに『悪くない投資』だと感じられる方が多いです。
お支払い方法もご相談できます。
・一括 ・院内分割 ・デンタルローン(60〜120回払いが選択肢) ・医療費控除の対象(年間10万円超の医療費は確定申告で一部還付されます)
例えば、ワイヤー矯正100万円のケースで60回払いをご利用いただくと、
・月々のお支払い:約16,700円 ・1日あたりに換算すると:約556円
1日コーヒー1杯と同じくらいの感覚です。 しかも、矯正は医療費控除の対象になるので、実質的なご負担はさらに下がります」
「ここまで、いかがでしたでしょうか?
ご質問やご不明な点はございますか?
本日のお話を踏まえて、もし前向きにご検討いただけるようでしたら、次回『精密検査』の日程をこのままお取りいただくこともできます。
精密検査では、
・どの矯正方法が向いているか ・期間・費用の正確な見積もり ・治療計画
をお出しできます。
大切なお伝えなのですが、精密検査を受けたからといって、必ず矯正をしなければいけないわけではありません。 ご検査の結果を見て、改めて判断していただいて大丈夫です。 『検査=矯正確定』ではないので、その点はご安心ください。
※ご決済者がご家族の方の場合(お子さま・ご高齢の方等)は、ご家族の方への別途ご説明の機会も設けることができます。お電話でも、改めてのご来院でも対応いたしますので、お気軽にお申し付けください。
本日はありがとうございました」
「○○さん(お子さま)の歯並びなんですが、実はこの時期に矯正をしておくと、大人になってからやるよりも歯がきれいに動きやすいんです。
大人の矯正と比べて、
・期間が短く済むことが多い ・費用も抑えられる傾向がある ・将来のトラブル(歯周病・顎関節症 等)の予防にもつながる
というメリットがあります。
ご本人の見た目への意識もあると思いますし、お父さま・お母さまから見て『将来こういうことが心配される』というところを、今から準備しておくという考え方ですね。
押し付けるつもりはまったくありません。 ただ、この時期に始めるのが最も効果的というご判断材料として、お伝えさせていただきました」
| 版 | 所要時間 | 含めるSTEP |
|---|---|---|
| 短縮版 | 10〜15分 | STEP 1, 3, 7, 8 |
| 通常版 | 20〜30分 | STEP 1, 2, 3, 4 or 5(どちらか), 7, 8 |
| フル版 | 30〜45分 | STEP 1〜8(このスクリプトそのまま) |
STEP 1:現状の説明(5〜7分)
↓
STEP 2:選択肢の提示(2〜3分)
↓
STEP 3:「矯正しない」場合のリスク(3〜5分)
↓
STEP 4:ワイヤー矯正のメリット・デメリット(3〜5分)
↓
STEP 5:マウスピース矯正のメリット・デメリット(3〜5分)
↓
STEP 6:部分矯正の適応とメリット・デメリット(3〜4分)
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STEP 7:金額・期間・支払い方法(5〜7分)
↓
STEP 8:次のステップ・クロージング(3〜5分)
※ 印刷時は、上部のナビゲーションと「確認用資料に関するご案内」が自動的に非表示になり、台本部分のみ印刷されます。 ※ 朝礼・スタッフ研修資料としてもご活用いただけます。
| STEP | 想定する図解資料 |
|---|---|
| STEP 1 | 4症状(出っ歯/受け口/開咬/叢生)の比較イラスト |
| STEP 3 | 矯正しない場合の長期リスク(5年・10年後の見え方) |
| STEP 4 | ワイヤー矯正の装置イメージ/裏側矯正の写真 |
| STEP 5 | マウスピース矯正の装着イメージ/20時間装着のメリット |
| STEP 6 | 部分矯正の症例写真 |
| STEP 7 | 月々支払いの分割イメージ/医療費控除のイメージ |
「ご提案しないこと自体が、患者さまにとって不利益になっている」というのが、寳谷先生・委員長先生からの強いメッセージです。 矯正は2回目以降のご来院でお伝えするのが基本ですが、「気になっているけれど聞けない」患者さまも多いので、適切なタイミングで一言お伝えする姿勢を院全体で共有しましょう。