📋 寳谷先生レビュー資料 v4(2026/05/21反映版)
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患者振り分けリスト(v2 / 2026-05-21反映版) / 医療法人社団ハーツデンタルクリニック御中
ご来院いただいた患者さまを、治療内容に応じて4パターン(+複合)に振り分けるための現場用シートです。
朝礼でドクターがカルテを確認し、振り分け記号をマーキングしたうえで、担当者へお流しいただく運用を想定しています。
v2での主な変更点(5/21対面ミーティング反映)
| # |
変更点 |
反映箇所 |
| 1 |
新規=初診から1ヶ月以内 に変更(当初2ヶ月案から短縮) |
対象とする患者さま/新規定義 |
| 2 |
「既存&最新&定期検診」を一括りで扱う運用に統一 |
対象とする患者さま |
| 3 |
Cパターン(セラミック)の判定基準で C2以上 を中心に明示 |
C判定基準 |
| 4 |
Pパターン(歯周病優先)の取り扱いを明記 |
振り分けパターン/全体方針 |
| 5 |
ゴールドを選択肢から削除、ラミネートベニアは積極提示なし |
Cご提案フロー |
原文は 患者振り分けリスト.md(v1)です。本書は v1 を上書きせず、別ファイルとして残しています。
振り分けパターン
| パターン |
治療 |
アルファベット |
カタカナ頭文字 |
| インプラント |
歯が欠損している方 |
A |
イ |
| 矯正治療 |
噛み合わせ・歯並びに課題のある方 |
B |
矯 |
| セラミック等の審美・虫歯治療 |
虫歯(C2以上)・銀歯交換・前歯の見た目改善 |
C |
セ |
| 対象外(経過観察・予防中心) |
上記いずれにも該当しない方 |
D |
他 |
| 複合(A+B等) |
矯正してからインプラント等/ドクターご判断 |
E |
複 または イ矯 など |
| 歯周病優先(P)★v2新規 |
重度歯周病で先に歯周治療が必要な方 |
P |
歯 |
表記についてのご提案
カルテや管理シートでの表記は、A/B/C/D/E/P のアルファベットでも、イ/矯/セ/他/複/歯 のカタカナ頭文字でも、どちらでも運用が可能です。
カタカナ頭文字の場合、後々ご覧になるときに「Aって何だっけ」と思い出す手間がなく、現場で直感的に判別しやすい利点があります。先生方がご覧になりやすい方をお選びください。
全体方針
- 判定の軸は 「歯の状態」のみ に統一
(患者さまの経済状況や価値観の高さは、外見やお話しだけでは判断できないため)
- 朝礼でドクターが当日カルテを確認 → 振り分け記号をマーキング → 担当者へ
- スタッフは1パターン判定でOK/複合の判定はドクターレベル
- ご提案済みの記録はカルテに記載(紙カルテ運用が前提/谷塚店のみ電子化)
- P(歯周病優先)の方は、歯周治療を先に進め、土台が落ち着いたら再判定
対象とする患者さま
| 区分 |
定義 |
判定の重点 |
| ①新規(新患) |
初診から1ヶ月以内 ★v2変更(当初2ヶ月案→1ヶ月) |
全体のチェック/1ヶ月以内に1回は何らかのご提案 |
| ②既存(=既存&最新&定期検診を統合)★v2変更 |
初診から1ヶ月以降の方すべて |
状態変化チェック/未提案項目/後戻りできない手前まで来ていない方 |
「新規=1ヶ月以内」とした理由
- 保険診療では「3ヶ月以上で新観」となるが、現場感覚としては 1ヶ月で既存に切り替え が分かりやすい
- 「新規 or 既存」の境界線がスタッフ間で揺れることを防ぐ
- 新規期間(1ヶ月以内)に1回は何らかのご提案ができていることを、KPIの前提に置く
既存の患者さまをご提案対象に含める理由
現在治療中・直近通院中の患者さまの中にも、ご提案をお伝えすべき方が含まれているケースがあります。
たとえば、保険治療で型取りをして被せ物をされる予定の方の場合、もし事前に「セラミックという選択肢もある」とお伝えしていれば、患者さまご自身が選べる状態になります。
ご提案を受けたことがないがゆえに「保険治療を希望」とチェックされていらっしゃるケースは多く、これは患者さまの本意とは限りません。
既存の患者さまの判定軸
| 状態 |
ご提案 |
| ご提案を受けたことがない/状態が変わっている/欠損が進みそう/これからの状況を見ると変わりそう |
ご提案の対象に含める |
| 過去にご提案済み・本人意思表示で「希望なし」 |
対象外(ただし定期検診時に状況が大きく変わっていたらこの限りではない) |
| 保険治療がもうほぼ完成してしまっている/後戻りできない手前まで来ている方 |
対象外(次回の定期検診時に再検討) |
A(インプラント)の判定基準
歯の状態
- 1本以上の歯が欠損している(抜歯後・先天性欠如・外傷喪失)
- 欠損を放置している期間が3ヶ月以上
- 隣接歯の傾斜や対合歯の挺出が始まっている
- 既存ブリッジの劣化/脱離歴がある
- 部分入れ歯のクラスプ(金属のバネ)が支台歯を傷めている
※歯科専門の判定基準の細部については、寳谷先生のご確認をお願いいたします。
全身状態(ご提案を保留にする条件)
| 状態 |
対応 |
| 重度糖尿病でない(HbA1c目安7.0未満) |
該当する場合は「イ-保留」とし、内科主治医確認 |
| 重度骨粗鬆症でない/ビスフォスフォネート系薬剤の長期服用なし |
該当する場合は専門医確認 |
| 重度歯周病が落ち着いている/治療中 |
該当する場合は歯周治療を優先(P振り分け) |
| 喫煙の有無・本数 |
該当する場合は禁煙誘導の対象 |
| 成人(成長期は対象外) |
子どもは対象外 |
Aのご提案ルール
- 欠損あり → 基本即時ご提案OK(放置リスクが大きいため)
- 全身条件で保留が必要なら「イ-保留」マーキング → 内科主治医確認
B(矯正治療)の判定基準
歯の状態(4症状)
- 出っ歯(上顎前突)
- 受け口(下顎前突/反対咬合)
- 開咬(前歯が噛み合わず届かない)
- 叢生(歯並びがガタガタ・デコボコ)
補助の判定軸
- 主訴に「見た目」「噛み合わせ」「全身症状」がある
- 永久歯萌出後(成人想定/小児矯正は別フロー)
- 重度歯周病でない
- 進行中の虫歯治療と並行可能な範囲
Bのご提案ルール
- 初診ではなく2回目以降のご提案を推奨(信頼関係の構築後)
- 中学生・高校生は親御さま(お父さま・お母さま)への説明を必ず入れる
- 唐突に「矯正しませんか」とお声がけすると押し売り感が出るため、段階的なアプローチが大切
C(セラミック・虫歯治療)の判定基準 ★v2でC2明示
歯の状態
- 虫歯C2以上の進行あり(C0/C1は基本コンポジットレジン対応/本フロー対象外)
- 既存の銀歯(金属インレー・クラウン)の劣化/脱離/二次カリエス
- CAD/CAM冠の劣化・段差・脱離
- 前歯部の色調不調和
- 軽度の前歯部不正でセラミックでカバー可能なケース
Cのご提案フロー
- 問診票で「保険希望」にチェックされている方にも、選択肢のご説明はする
- 提示する選択肢:レジン充填/CAD/CAM冠/銀歯/自費セラミック(オールセラミック・ジルコニア・e.max)
- ゴールド(金合金)は当院での提案対象から外す ★v2変更
- ラミネートベニアは積極的に提示しない(患者さまから話題が出た場合のみ言及) ★v2変更
- 「ご説明されないこと」自体が患者さまにとっての機会損失となるため、誠実にお伝えする
D(対象外)の判定基準
状態
- A〜Cに明確に該当しない
- 健康状態の維持・予防が中心
- 急性症状への即時対応中
- 経過観察フェーズ
- 過去にA/B/Cのご提案を受けて「希望なし」と本人意思表示済み
(ただし定期検診時に状況が大きく変わっていたらこの限りではない)
Dの中での次アクション
- 定期検診継続(3ヶ月/6ヶ月)
- セルフケア指導
- メンテナンスクリーニング
- 次回検診時に再チェック
E(複合パターン)の判定基準
典型例
- イ+矯:矯正してから抜歯部位にインプラント(咬合改善後の補綴)
- イ+セ:欠損部周辺の他歯にも虫歯あり/同時設計
- 矯+セ:矯正中に審美治療を組み込む
- イ+矯+セ:複数領域の包括治療
Eの判定ルール
- スタッフは単独パターンで判定でOK
- ドクターが朝礼/カウンセリング時に複合判定を追加
- カルテに「複:イ+矯」「イ矯」のように複合を明記
P(歯周病優先)の判定基準 ★v2新規
歯の状態
- 中等度〜重度の歯周病が進行中
- 歯周ポケット深く、出血・腫脹あり
- インプラント・セラミック等を入れても、土台の歯周が改善していなければ長持ちしない状態
Pのご提案ルール
- まず歯周治療を優先(SRP・歯周外科・メンテナンス)
- 土台が落ち着いてから A/B/C のいずれかへ再振り分け
- 患者さまには「まず歯ぐきの土台を整えてから、被せ物やインプラントを検討しましょう」とご説明
重複時の優先順位(複数該当した場合)
1. 急性症状(強い痛み/感染/腫れ)
→ 応急処置を優先。落ち着いてから再振り分け
2. 重度の歯周病
→ P(歯周治療を優先)★v2追加
3. 機能的・全身的な健康影響が大きい
→ A(欠損放置のリスク:隣接歯傾斜・対合歯挺出・咀嚼低下)
4. 噛み合わせ起因の機能不全
→ B(矯正で根本対処)
5. 審美・部分修復のご希望
→ C
6. 上記すべてに当てはまらない
→ D
朝礼での振り分けの流れ
朝礼(10分以内)
- 当日来院予定のカルテをドクターが確認
- 来院理由・過去の歯式から振り分け記号をマーキング
- 担当者割振:
- イ → 担当ドクター
- 矯 → 担当ドクター
- セ → 衛生士+カウンセラー
- 歯 → 衛生士(歯周)
- 他 → 通常フロー
受付時
- カルテに既に振り分け記号が入っている
- 主訴ヒアリングを1〜2行追記
チェアサイド
- 振り分けに沿って担当者が対応
- ご提案前に「過去のご提案済み記録」を確認
- ご提案実施後、カルテに「ご提案日/ご提案内容/担当者/結果(○・×・△)」を記録 ★v2追加
1日の終わり
- 日次集計をLINEに平打ち送信 ★v2変更(スプレッドシートからLINE運用に変更)
- 集計はぼく(杉浦)が引き受け、月次でレポートにまとめる
カルテ記号の運用案
振り分け記号
| 記号 |
意味 |
| イ |
インプラント候補 |
| イ-保留 |
インプラント候補だが全身条件で要内科確認 |
| 矯 |
矯正候補 |
| セ |
セラミック・虫歯治療候補(C2以上) |
| 歯 |
歯周病優先 ★v2新規 |
| 他 |
対象外(経過観察・予防中心) |
| 複:イ+矯 など |
複合パターン |
ご提案済みの記録
カルテの所定欄(紙カルテの場合は新設のご提案):
【ご提案履歴】
□ イ(インプラント) ご提案日:____ 担当者:____ 結果:○・×・△
□ 矯(矯正) ご提案日:____ 担当者:____ 結果:○・×・△
□ セ(セラミック) ご提案日:____ 担当者:____ 結果:○・×・△
※ 谷塚店の電子カルテはフィールド設計を別途ご相談
※ 結果記号:○=成約/×=断り/△=検討中・保留
医療広告ガイドライン/院内運用の注意
このリストは院内運用の文書であり、患者さま向けの広告ではないため、医療広告ガイドラインの直接の規制対象外です。
ただし、ここから派生する患者さま向けの説明資料・LP・ブログなどは医療広告ガイドラインの規制対象となります。
「絶対治る」「100%」「最先端」などの断定的な表現は、院内のお話しでも避ける運用としています。
インプラント・矯正のご提案にあたっては、患者さまご自身の自己決定を尊重するスタンスを大切にしています。